【メヴィ・ダイエット⑮】1日の過ごし方(夕食編)
さて前回は、「理想」の「昼食」および「昼食から夕方にかけての過ごし方」をお伝えしました。
まずはそのことについての補足の話をしながら、今回のメインテーマである「夕食」についての話に入っていきたいと思います。
前回、「タンパク質は貯めておくことができないので、上限以上の量を摂っても、それはそのまま脂肪になってしまいます」とお伝えしました。
ですが実は、食べ過ぎたタンパク質が脂肪になる前に、もう一段階あります。
それは、「食べ過ぎた分はまずエネルギーとして使われて、それでも余ったら脂肪となる」が正解です。
ですから厳密にいうと、昼食の場合は、たとえ食べ過ぎても、午後の活動のエネルギーとして使われることもあります。
※ただし、昼食では炭水化物を同時に摂るので、まずはそちらがエネルギーとして使われやすいです
ですから、食べすぎがいきなりダイレクトで脂肪になってしまうわけではありません。
※ですから「フェイバリットミール」は昼食でオススメしています
ということで、昼食の上限は、多少であれば超えてもOKです。
あまり神経質になる必要はありません。
でも・・・
でもですね・・・・
夕食は違いますよね?
夕食を食べた後は、ほとんど活動をしません。
夕食後は、リラックスして家族で話しをしたり、テレビやネットや本を見て、あとは寝るだけです。
そんな夕食で食べ過ぎたら、どうなると思いますか?
夕食後は、ほとんど体を動かす活動をしません。
なので、食べ過ぎた分がエネルギーとして消費されません。
つまり、夕食で食べすぎると、ダイレクトに体の脂肪となってしまうんですね。
大事なことなのでもう一度言います。
『夕食で食べすぎると、ダイレクトに体に脂肪がついてしまいます』
しかも夕食を食べるタイミングは、「1日で一番疲れて」いて、「一番お腹が空いている」タイミングです。
そんなタイミングで食べる食事なので、夕食はどうしても食べ過ぎる傾向にあります。
この・・・
◆夕食は、食べ過ぎた分はダイレクトに脂肪になる
及び
◆夕食は、疲れてお腹が空いているタイミングで食べるので食べ過ぎてしまう
この2つの理由によって、あなたの体重は増えてしまったのではないでしょうか?
ですから、体重を減らす為には「夕食の量を減らすこと」が「扇の要」となります。
ただ、それなら夕食を食べなければいいのか?というと、必ずしもそうではありません。
夕食は夕食で、やはり食べる理由があります。
夕食を食べる理由、それは・・・
一つは寝ている間に「体を修復する材料」として。
もう一つは、翌朝、「体から排泄物を出す準備」のため。
この2つが、夕食を食べる主な理由となります。
1日の活動を終えて、疲れている筋肉や内臓、血管を休ませて修復をして、淀んでいる血液をキレイにする。
そして、その過程で集まる細胞の排泄物を集めて、翌朝に体から出すために尿や便をつくる。
そして、体を修復するための材料となるのが、「タンパク質」と「脂質」です。
また、「体から排泄物を出す準備」に必要なのが、「食物繊維」です。
つまり、夕食は・・・・
◆食べ過ぎた分はダイレクトに脂肪になるし
◆疲れてお腹が空いているタイミングで食べるので食べ過ぎてしまう
・・・という食事ではあるけども、
じゃあ何を食べればいいかというと・・・・
◆「タンパク質」と「脂質」
それから
◆「食物繊維」
が必要だということになります。
それから一旦話しが脱線しますが、活動のエネルギー源ではあるけれども、使われない時に脂肪になりやすい「炭水化物」は、夕食では食べない、もしくは極力減らすようにしてください。
何度も言いますが、ご飯(お米)は必ずしも食べなければいけないものではありません。
また、各食事で必ずしも一番多く食べる必要もありません。
以前も話しましたが、人類が誕生してから現在までを1日に例えると、穀物を食べるようになったのは23時58分になってからです。
つまり、それまでの大半の時間を、人間は穀物以外の食べ物を食べて生きてきたのです。
それは狩りで獲った動物の肉や、自然に生えている木の実や果実、根菜です。
つまり人間の体は、わざわざ穀物を食べなくても生きていけるようにできているということです。
まあただ・・・
そうはいっても、これまで夕食でご飯(お米)をお腹いっぱい食べてきた人にとっては、いきなり減らせと言われても困るかと思います。
ですからいきなり「完全にご飯(お米)を食べるな」とは言いません。
ですが、夕食に必要なのは「食物繊維」と「タンパク質」と「脂質」です。
夕食のご飯(お米)は、食べれば食べるだけ、あなたのお腹の脂肪になっていく、ということだけは忘れないようにしてください。
そして話しを戻しますが、「夕食を食べるタイミングは、1日で一番疲れていて、お腹が空いているタイミング」です。
そして、たとえ食物繊維であろうと、たとえタンパク質であろうと、たとえ脂質であろうと、食べ過ぎて「上限」を超えたら、(夜なのでエネルギーとして使われずに)脂肪になってしまいます。
ですから痩せる為には、たとえ必要な栄養だとしても、食べすぎないようにしなければなりません。
そしてその為に必要なのが、「夕食を食べる時点でお腹がペコペコになって“いない”ようにすること」です。
その為には、「昼食をきちんと食べておく」こと。
それから夕食前の夕方のタイミングで、「プロテイン」と「MCTオイル」を摂っておくこと。
これを前回のメールでお伝えしました。
この2つができている前提で、いよいよ具体的に夕食の「理想」についてお伝えしていきます。
具体的といっても、ようはすでに以前にお伝えしたとおりです。
つまり、夜は「少量~中量」で、野菜中心にタンパク質を食べる。
ここに全てが集約されています。
まずは「野菜をメイン」ということで、葉野菜と根菜を食べてください。
葉野菜のオススメは「キャベツ」、そして根菜のオススメは「ゴボウ」です。
そしてタンパク質ですが、昼に動物性タンパク質をメインで摂ったので、夕食は植物性タンパク質も食べてもらいたいと思います。
オススメの食材は「納豆」 ですね。
それからやはり動物性タンパク質も摂ってもらいたいので、たまごを食べてください。
ちなみに卵は1日1個しか食べちゃダメという迷信がありますが、卵は1日に5個でも10個でも食べて大丈夫ですので安心して食べてください。
「卵」は“重さ”や“かさ”の割にタンパク質や脂質の量で多く、とてもダイエット効果の高い食べ物ですので、ぜひ夕食でも摂るようにしてください。
そして、「キャベツ」「ゴボウ」「納豆」「卵」ときて、これらの食材でできる料理ということで、もうお気づきかもしれません。
以前お伝えしたキャベツの千切りに、業務スーパーで購入した「ごぼうサラダ」の余計な油分を洗い流してゴボウと人参とゴマだけにしたもの。
それに納豆と生たまごをあえて作る「スーパーダイエットミール」をお伝えしましたが、夕食ではあれをメインに食べてください。
納豆が嫌いな人は、納豆ではなく豆腐を混ぜてみてください。
豆腐の量は、半丁(一丁の半分)くらいでOKです。
キャベツの量は100g~150g程度でOKです。
ちなみに、コンビニやスーパーで千切りにしたキャベツが袋に入って売られていますが、あの一袋が150gくらいです。
ただ、キャベツ150gでいきなりゴボウや納豆、たまごをあえようとしても、キャベツの量が多すぎます。
ですから、まずは他のおかず(お好きな動物性タンパク質)で半分くらい食べてから、「スーパーダイエットミール」を作ってみてください。
できるだけ早めに痩せたい場合は、夕食をこの「スーパーダイエットミール」だけにすると痩せるスピードが速まります。
ですが何度も言うように、夕食は一番お腹が空いているタイミングで食べる食事です。
ですからこれだけでは、ダイエットが長続きしないですし、恐らく多くの人はこれだけではさすがに満足できないでしょう。
ですから「少量~中量」のうち「中量の場合」として、上記の「スーパーダイエットミール」の他に、味噌汁や他の動物性タンパク質を食べるようにしてください。
量の目安は、何を食べるにせよ100gくらいです。
私の場合は、鳥の胸肉の竜田揚げを2~3個くらい食べています。
もちろん、揚げ物じゃない方がいいのですが、手軽にチンして食べられるので、ついついいつも食べてしまいますね。
ここでちょっとお伝えしておきたいのは、必ずしも揚げ物を食べてはいけないとか、揚げ物を食べると痩せないと言っているのではないということです。
たとえば、同じ鳥の胸肉を100g食べるのであれば、揚げた時よりも蒸したり煮たりした時の方が「痩せやすい」ですよ、と言っています。
ですがこの時に大事なのは、調理法よりも食べる量です。
たとえ「蒸し料理」だとしても、それを200gとか300gを夕食で食べていたら、やはり脂肪は増えてしまいます。
ですからもし揚げ物が好きなのであれば、揚げ物でいいので、量は100g程度に抑えてください。
それからこの話の流れでお伝えしますが、上記の「スーパーダイエットミール」も、必ずしもあの形でなければいけないわけではありません。
キャベツやゴボウを炒めてもいいですし、煮てもいいですし、納豆と卵を野菜とは別に食べてもOKです。
キャベツやゴボウだけでなく、他の野菜を加えてもOKです。
あまり厳密にやろうとすると、どうしても長続きしません。
ようするに痩せる為にお伝えしたいのは・・・
①寝ている間に体を修復して、翌朝の排泄の為に、
②夕食は「食物繊維」と「タンパク質」を食べてくださいね。
③でも、食べ過ぎたらダイレクトで脂肪になるので、食べすぎないでくださいね。
④その為に、夕食の2時間前~30分前に「プロテイン」と「MCTオイル」を摂っておいてくださいね。
⑤でもそれだけじゃ足りないから、昼食は「量」も「栄養」も下限と上限の間でしっかり食べてくださいね。
・・・ということで、お昼から寝るまでの間、この5つだけでいいので、憶えて実践をしてください。
昼食も夕食も、内容や時間は人それぞれなので、大まかなルールだけ決めた方が実行しやすいです。
具体的なレシピは、今ならクラシルやデリッシュキッチン、クックパッドを見れば、いくらでも出てきます。
ですが大事なのは、それぞれの「食事の意味」と、「どのくらい食べていいのか」です。
この2つが分かっていれば、食事の量をコントロールしやすくなります。
これまでは、食事を減らす意味や理由、どの食事をどのくらい減らせばいいのかが分からないままダイエットをしていたので、ダイエットがうまくいかなかったのだと思います。
分からないまま確信のないまま、何かをやろうとすると、どうしても迷いが出てしまいます。
ですが、それが明確に分かることによって安心して実践できます。
また、逆に細かいところまでルールを決めてしまうと、それ通りにやらなければとストレスになってしまいますし、できなかった時に自己嫌悪になります。
ストレスと自己嫌悪は、ダイエットの敵ですので、上記でお伝えした①~⑤の大まかなルールで昼から夕食までを過ごしてもらいたいと思います。